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韓国キャンプ体験記

韓国でのワークキャンプに参加した人たちの体験記と、今年参加する人の意気込みを文章にしてもらいました。これから行ってみたいなと思っている方は、ぜひ読んでみてください。そして自分なりにワークキャンプを楽しむための参考になれば、と思います。

■ 関川 智子 [Sekikawa Satoko](1998年初参加・2000年KPリーダー)
キャンプ話、すればするほどワクワクしてきます!
去年のキャンプは、一昨年以上にいろんな感情がつまったものになりました。
いろんな人のいろんな面を見ることができるし、自分自身についても「あ、私ってこういう時、こんな風になってしまうんや」と気付かされることもいっぱいありました。
集団の中で、いろんな人がいて、いろんな意見があって・・・。自分の考えとは違う時、上手くいかない時など、どうしても逃げ出したくなってしまうのだけど、そ こでぐっと我慢して人の意見を聞くことができる忍耐力がついたかな・・・。
交流という面では、去年は村のみなさんと個人的にもいろいろとお話ができたってことが嬉しかったです。家庭訪問に始まり、茶話会、家庭ワーク、昼の休憩時間など、どんなときにも「聖進農園に来てる!」と実感できたのがよかったです。あと、ジョナフェのみんなの行動とかを見てて、異文化を感じるのがおもしろい。兄弟愛というか、周りの人に対する優しさなどは、今の私たちが忘れてるようなことが多いなぁ・・・と思います。

■ 吉森 晃子 [Yoshimori Akiko](1999年初参加・2000年ワークリーダー)
2年目にキャンプに行く理由
今年のワークリーダーをさせていただきます。ワークリーダーをなぜしようと思ったか? 女なのに。体力も無いのに。だけど、だからこそやってみたい!という想いが出てきたんですね。
ワークキャンプってやっぱり男中心になってしまってる? まぁ、力はあるし、背も高いし、本能的にもしょうがないけど なーんか女はナイガシロにされがち・・・。私もワークしたい! っというのを去年のキャンプに感じたからやりたい!と思ってる人がやりたいワークにつけたらいいな・・・っていう単に自分の想いが大きくなった結果なんですが。
自分がやりたい!って思う事を自由にできるのがFIWCの最大の長所だと私は思いました。そして今もそう思います。
今の世の中って言ってもあんまりよく知らないけど、学校とか規制が厳しくって、やってはいけない事が多い気がします。自由にしていい、ということがどれだけ新鮮なことなのか。そして違う国、違う文化を味わう事がどれだけ斬新なことなのか。沢山の人と共感したい。そういう気持ちで一年目とは違うキャンプに臨んでいきます。懐かしいようで全然違う国、韓国。段々韓国にはまっていってる自分が少し怖いです。

■ 西村 麻里 [Nishimura Mari](1996年初参加・2000年KPリーダー)
そこに行ってわかったこと。
私はある経験を通じて、そのイメージが変わっていくことが好きである。
イメージは所詮イメージでしかなく、現実というのはもっと深く、力強いものだ。
これが日韓合同ワークキャンプやFIWCの活動を通じて、私が知ったことである。
「日韓」とか「ハンセン病」という言葉には、暗いイメージがつきまとう。例えば「植民地時代」とか「隔離」というようなものだ。それらの内容を聞くと、耳を塞ぎたくなるようなことがたくさんある。自分が謝ってすむことではないけれど、何か謝らなくてはという気にさせられる。
でも、今までワークキャンプを通して韓国人やハンセン病回復者と出会ってきたが、そこでは「謝らなくては。」という気分にはならなかった。それくらい皆普通に生きていた。「私の生活と何も変わらないじゃない。」と思った。楽しいときは笑って、悲しいときは泣いて、腹がたったら怒る。ごくシンプルに。
私は、本から得る知識よりも自分が出会ったものから得る感情を大切にしたい。ワークキャンプで出会った人達が私に語りかけてくれた言葉や行動によって、今の私の韓国やハンセン病への知識は形作られている。
今年、またキャンプに参加すれば、そこに新しい記憶が加えられる。もしかしたら、つらい話を聞き落ち込むことになるかもしれない。逆に、すごく楽しいことがあるかもしれない。自分が今までに経験したことのない感情を味わえるかもしれないと思うと、わくわくする。

■ 入澤 隆一 [Irisawa Ryuichi](1997年初参加・2000年レクリエーションリーダー)
ハレルヤ!!
ワークキャンプというのは、たくさんの他者との関わりの中で自分を掘り下げていく場であると思う。もちろん、ワークキャンプだけでなく僕らの生活すべてがそういう場であるんだとは思うんだけど。その中でも特にワークキャンプはそれをしやすい場なんじゃないかなって事。
ワークキャンプには、わけわかんない人がいっぱいいる。 「もうどうしよう」ってぐらいいる。酒を飲むことだけを目的としている人がいる。肉体労働が大好きで、周りの人にも働くことを強要する人がいる。10日間パンツを変えない人がいる。肌を焼くことを生きがいにしている人がいる。女の子にもてたくて参加し続けている、僕みたいな奴もいる。
僕は、そんな人たちに囲まれて生活することに快感を覚えてしまった。なんか気持ちよかった。いろんな人と関わる事で自分の中の価値観みたいなものが少しずつ変わっていく。その過程をものすごくリアルに実感できた。そうやって成長していく自分に愛情をもって接することができるようになった。「明日はどんな君を見せてくれるの?」って自分に問いかけながら眠りにつく感じ・・・やばい、ウイスキー効きすぎかなあ。
今年はもう一度そういう地点に着地しなおしたい。純粋にキャンプの中に自分を放り込んでみたい。考えすぎず、気負いすぎず、素直にみんなと接していきたい。自分が輝くためにはそれが一番いい方法だと思うから。楽しくなりそうだな。みんなもいろいろ考えてるみたいだし。うん、すげー楽しくなりそうだよ。じゃ、キャンプでお会いしましょう。ハレルヤ!

■ 宮田 武宏 [Miyata Takehiro](1995年初参加)
皿洗いをやって、たくさんのキャンパーと話せた。
僕は、1995年から98年までの4回、キャンプに参加しました。そのうち総リーダーを1回しました。
一番思い出に残っているのは1回目と4回目なのですが、4回目のことだけについて書きます。
4回目に臨むにあたっては、心に決めていたことがあった。それは、たった一人でも皿洗いをやりつづける、ということ。これまでの3回のキャンプでは、「やりたいことをやろうよ」「主体的に動いて行こう」などと言いながら、自分は満足した動きができていなかったように思っていた。
そして、4回目で初めて明確な目的が見つかった。実際やってみると、とても面白かった。 毎日その場にいるので、不思議に思った人もいたようだけど、同じように毎日来てくれる人もいた。
昔、キャンパーのひとりが、「ソルゴジ(皿洗いのこと)をやると、ほとんど全員のキャンパーと話せる」というようなことを言っていたが、その通りだった。FIWC、ジョナフェともたくさんの友達ができた。
キャンプが終わってから、満足感で一杯だった。やりきった感じがした。キャンプではワークやいろいろの催しがたくさんあるけど、その中で一つでも自分のやり所を見つけることがキャンプを楽しむ秘訣かな、と思います。

■ 宮田 久美 [Miyata Kumi](1998年初参加)
一人一人に、魅力を感じます。
去年は総リーダーという役割で参加しました。しんどかった・・・。
ちょっとの間はその思いでいっぱいで、キャンプを振り返ることはしませんでした。「もう、FIWCは卒業だ!」なんて思ってたし。でも、みなさん知っての通り、またFIWCの集まりに顔を出し、毎回バカやってるわけです。それが魅力かな・・・。えっ、わからん?
一時はほんとに、みんなと何か考えるのとか無理だと思ってたんよね。でも時間がたって、自分の中で何かが変わって、自分が何を思っていたか、悲しかったこととか、悔しかったこととかもちろん、うれしかったこととか、そういうのを誰かに聞いて欲しくなったんだと思う。聞いて欲しいというか、ぶつけたかったのかな? それを、聞いてくれる人がいて、聞くだけじゃなく受け入れてくれた。ありのままの自分の気持ちを言葉にできた! 自分に必要だったのはこれだったんだ・・・! そのときはこんなこと考えてなかったけど、今振り返って言葉にすると、こんな感じだなぁ。ちょっとはずかしいけど・・・。うれしかったです・・・。ほんとうに・・・。
そして、FIWCという空間の中に、自分の居場所を作ってしまっています。そこに居る一人一人に、魅力を感じています。

■ 劉 成道 [Yoo Seongdo](1999年初参加・2000年総リーダー)
総リーダー、やります!
今年でキャンプ2回目となる僕ですが、なぜキャンプにまた行こうと思ったかというと、楽しかったし、ためになると思ったからです。
何が楽しかったというと、今までにはなかった出会いの場がもてたことです。 特にFIWCのメンバーは、年齢も出身もみんなばらばらで、とても自分に刺激を与えてくれたと思います。世界が広がった感じがしました。みんなに対して凄いなあ、がんばっているなあと感心しちゃうとこがあったり。でもそれだけではなく、みんなそれなりに悩んでいたり、弱いとこがあったり・・・
あんな楽しかった事が今では自分の思い出となり、時々写真などを見て思い出します。僕はときどきさみしくなったり、なんとなく落ち込んでいたり、憂鬱な気分になったときは家にある学校の卒業アルバムとかを見たりします。そうすると自然と元気になります。去年のキャンプはそういうものになってます。
MVP、狙います!
今年のキャンプでは、ファン投票はいうまでもなく、キャンプMVPを狙っています。そのために、まずギターが弾けたらと思いましたが、学校が始まるとほとんど練習できなくなりました。だから自信がありません。じゃあ、どこでアピールすればいいかを考えてみると、皿洗いしかアピールの場が思いつかないので、そこで頑張ってみたいです。あとワークも頑張ってみたい。そして今年はちゃんと服の洗濯をしようと思う。
個人的なことはさておき、どんなキャンプをしたらみんな楽しんでくれるかなって考えると、ひとりひとりなにかに打ち込める場所があれば、自然と楽しくなるんじゃないかって思う。それはなんでもいいと思う。そういった場を作ったり、作るのを手伝ってあげたりするのが僕の役目だと、思っています。

■ 茂木 亮 [Mogi Ryo](1996年初参加・2000年KPリーダー)
おいしいごはんを作ります。
日韓合同ワークキャンプは1996年に初めて参加して以来、今年で4回目。体を動かすワークが大好きですが、K.P.(Kitchen Police)リーダーの一人として参加します。
K.P.はごはんを作るという、ワークキャンプの生活の上でとても重要なコミッティ。大人数の食事を毎日3食を作り、3時のおやつや夜のチヂミ(韓国のお好み焼き)作りまで、朝から晩まで働きづめ。こんなにハードだから、今年のK.P.は複数のリーダーで運営して、時々ワークなどに参加できる余裕を作っていく。いいねぇ。今年のK.P.はおもしろそう。エプロンも作業着も持って行かなきゃ。
昨年のキャンプでは、僕が韓国語を勉強していないにも関わらず、村の人とたくさん交流できたことが楽しかった。ギターを弾いたり、一緒に踊ったり(!?)、ごはんやマッコリ(韓国のお酒)をごちそうになったりと、どれもこれも強く印象に残っています。今年もキャンパーとも村の人とも交流していきたいです。魅力の溢れる人がいっぱいいるから…。
では、ワークキャンプの一大イベント「食事の時間」に乞うご期待!
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