ハンセン病国賠訴訟、国の責任を認める判決

ハンセン病療養所の快復者らが、国に1人当たり1億1500万円の損害賠償を求めた「ハンセン病国家賠償請求訴訟」の判決が、2001年5月11日、熊本地裁であった。国の責任を認め、原告127人全員に1人当たり800万円〜1400万円、総額約18億2400万円の支払いを命じる判決となった。

現在、全国15のハンセン病療養所に約4400人が入所している。1998年7月、熊本地裁に快復者13人が提訴したのを皮切りに、東京や岡山でも国家賠償請求訴訟が起こされ、熊本、東京、岡山の原告総数は779人にのぼる。ハンセン病国家賠償請求訴訟での判決が出たのは、今回が初めて。