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ニュース ハンセン病 イベント&ワークキャンプ 茂木新聞社

らい予防法廃止記念フォーラム趣意書

今年4月、「らい予防法」が廃止されました。1907年に法律ができて以来89年目のことです。

私たちFIWC(フレンズ国際ワークキャンプ)は30年にわたる、ハンセン病快復者に対する私たち自身のボランティア運動にもひとつの区切りがつけられたと感じました。

いま、ハンセン病を患った人々が引き受けざるをえなかった問題を、それを強いてきたわれわれ社会の問題を明らかにしなければならないのではないでしょうか。

過去からの因習、「隔離」政策、そして「隔離」ゆえにますます助長された差別・偏見と私たちは闘ってきたと振り返ります。社会のハンセン病に対する差別や偏見を取り除いていき、彼らとのよりよい人間関係を作りあげていきたいと活動してきたわれわれが、ハンセン病者の差別された歴史のなかでどのような存在であったのか、今回のフォーラムではこのことも明らかにし、今後の活動に引き継いでいかなければならないと考えています。

らい予防法に象徴される差別の問題を考えることで、あらゆる差別に対して闘う新しい出発にし、そうすることで未来に同じ過ちが繰り返されることのないようにすることが、いま必要なのではないでしょうか。

私たちは思想、政治的信条、宗教に関係なく「社会をよりよくしたい」という一点で参加する個人の集まりです。個人の集まりであるFIWCは他の団体に属することなく、その運営はFIWCの参加者によってのみ行われます。

[1996年、青山哲也(フレンズ国際労働キャンプ関西委員会・委員長)]

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